薬学実務実習は、薬学教育モデル「コア・カリキュラム」に従い、事前学習、共用試験(CBT・OSCE)を経たうえで行われる参加型の実務学習です。
薬局実習では5年生になる年の2月より1期が始まり、11週間の実習を行います。
実務実習のカリキュラムは、文部科学省が定めた「薬学教育モデル コア・カリキュラム」に沿って、できるだけ多くの患者さまと接することができるように設計されています。
具体的には、「薬学臨床の基礎」「処方箋に基づく調剤」「薬物療法の実践」「チーム医療への参画」「地域の保健・医療・福祉への参画」の項目があり、「患者体験」を重視した実習を進めることがポイント。そのなかでも、「がん、高血圧症、糖尿病、心疾患、脳血管障害、精神神経疾患、免疫・アレルギー疾患・感染症」の8疾患について、実際に患者さまと継続的に関わることが推奨されています。
基幹薬局である大森薬局では毎年1期から3期まで2名ずつの実習生を受け入れ、認定実務実習指導薬剤師をはじめとする職員全員で指導しています。
大森薬局では上記8疾患の患者様が多く来局されるため、症例を通して多くのことが学べ、DI業務も充実しています。他の小薬局でも毎年2名から3名の学生を受け入れています。
地域密着型の薬局の特性を活かした他職種見学(往診・訪問看護・ヘルパー同行や対応医療機関の透析施設見学など)や高齢者体験など独自のカリキュラムもあり、これまでの学生さんには好評を得ています。
またどの薬局も在宅医療に力を入れており、訪問服薬指導では11週間を通して一人の患者様を担当することができます。
各薬局、健康サポート・地域連携薬局の認定を受けて活動しており、健康カフェやよろず相談会などにも参加することが出来ます。
当社では実務実習が開始した2010年より毎年、薬学生を受け入れており、多くのことを学んで成長してもらいたいと考えています。将来、臨床で活躍したい、意欲のある学生の皆さんをお待ちしています。