Medical&Care

訪問服薬指導

当社ではすべての薬局で個人宅への訪問服薬指導を、大森薬局・けいひん薬局・目黒本町薬局では施設への訪問服薬指導も行っています。
2000年の介護保険制度が始まってから居宅療養管理指導を開始し、2000年以前にも必要であれば在宅患者訪問薬剤管理指導を行ってきました。
少し前から問題視されているポリファーマシー問題も在宅訪問を行うことで解決してきました。

ここでは訪問服薬指導にかかる費用と私たち薬剤師が行うこと、そして薬剤師介入のきっかけとなる流れについてご説明します。

在宅訪問サービスを利用できる条件と費用について

薬剤師による在宅訪問サービスには、介護保険で行う「居宅療養管理指導費」と医療保険で行う「在宅患者訪問薬剤管理指導料」の2種類があります。
以下に在宅訪問サービスを利用できる条件と介護・医療保険での費用について紹介します。

*薬剤師による在宅訪問サービスの利用条件

  • • 病気、障がい、要介護などで通院・来局が困難な方
  • • 自宅での薬の使用や管理に不安がある方
  • • 医師がその必要性を認め、薬剤師に訪問を指示した場合
  • • 訪問サービスの利用にご本人(またはご家族)の同意が必要

*介護保険:(介護予防)居宅療養管理指導費

単一建物居住者の人数 単位数 利用者負担額(1割) 利用者負担額(2割)
1回あたり
単一建物居住者が1人
単一建物居住者が2~9人
単一建物居住者が10人以上

517単位
378単位
341単位
517円
378円
341円
1034円
756円
682円
月4回まで算定可能
ただし、1.末期の悪性腫の患者及び中心静脈栄養法の対象患者の場合は、週2回かつ月8回を限度
2.6日以上あけて算定(7日後から可)
3.医師の往診の有無は関係なく算定
情報通信機器を用いた場合
月1回まで算定可能
45単位 45円 90円

*医療保険:在宅患者訪問薬剤管理指導料

単一建物居住者の人数 単位数 利用者負担額(1割) 利用者負担額(2割)
1回あたり
単一建物居住者が1人
単一建物居住者が2~9人
単一建物居住者が10人以上

650単位
320単位
290単位
650円
320円
290円
1300円
640円
580円
月4回まで算定可能
ただし、1.末期の悪性腫の患者及び中心静脈栄養法の対象患者の場合は、週2回かつ月8回を限度
2.6日以上あけて算定(7日後から可)
3.医師の往診の有無は関係なく算定
在宅患者オンライン薬剤管理
指導料:月1回まで算定可能
59単位 59円 118円
薬剤師1人につき40回/週まで
患者宅から薬局までの距離が16km以内規制あり
同居する同一世帯の患者が2人以上いる場合(例:夫婦)患者毎に「1人の場合」を算定

訪問服薬指導の内容

【1】服薬状況が悪い場合、その理由を探り改善のための対策を行う(服薬支援)

飲まない(飲めない)理由 対応策
①薬の整理がつかなくなったため
飲めない
残薬や併用薬を、重複や相互作用、併用禁忌などに留意しながら整理する
②何の薬か理解していないため
飲まない
薬効を理解できるまで説明。および、その理解を 助けるための服薬支援をする
③薬の副作用が怖いため、飲まない 副作用について、恐怖心をとりつつ対応策を話し合い、納得して服薬できるようにする
④特に体調が悪くないため
飲まない(自己調整)
服用意義を説明し、基本的な病識や薬識を理解してもらう 
⑤錠剤、カプセル、または散剤が
飲めない
患者ごとの適切な服用形態の選択と医師への提 案。嚥下ゼリー、オブラート、簡易懸濁法などの導 入提案

代表的な服薬支援方法として、お薬の一包化、お薬カレンダーやお薬箱があります。
当社でも一包化をした上でお薬カレンダーや薬局手製のお薬箱にお薬をセットしています。

【2】薬が患者さんの病状、ADL、QOLに悪い影響を与えていないかアセスメントする

患者さんの体調や状態(臨床検査値や食事・排泄・睡眠・運動・認知症様症状などの情報)を得る。

これらの情報を元に、薬がそれらに影響していないかを、薬物動態学や薬理学などの知識を
フルに使いアセスメントする。

そのアセスメントを医師、看護師、介護支援専門員らにフィードバックする。

患者さん宅へ伺うことで患者さんの状態のみならず、より詳細な患者背景が分かるため、患者さん背景を考慮した上でアセスメントしています。

訪問薬剤管理指導(居宅療養管理指導)開始に至る4つのパターン

医師の指示のみでなく以下のような場合も薬剤師介入のきっかけとなります

A:医師の指示型;医師・歯科医師からの指示

薬剤師訪問して、訪問の意義・目的説明

患者が同意
訪問薬剤管理指導(居宅療養管理指導)開始となる

B:薬局提案型;薬局窓口で薬剤師 が疑問視
C:多職種提案型;ケアマネ、訪問看護など多くの医療・介護職、そして家族からの相談
D:退院時カンファ型;退院時に薬局が決定される薬薬連携が重要となる

薬剤師が訪問して状況把握
⇒薬剤師介入の必要性があると判断
⇒患者に訪問の意義・目的説明
(ずっと訪問することだけをイメージせず、計画性を持って期間限定で訪問することも一考)

医師・歯科医師に情報提供
⇒薬剤師の訪問の必要性報告
⇒訪問指示を出してもらう

患者同意
訪問薬剤管理指導(居宅療養管理指導)開始となる

以上日本薬剤師会HPより抜粋

お薬の管理が必要と感じた際には是非、薬局までご相談ください

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