投薬後の患者さんへのフォローアップ例
薬局の仕事は、「患者さんにお薬をお渡ししたら終わり」ではありません。
お渡ししたお薬の種類によっては、お渡しした後の服用状況や体調変化の有無などをお伺いするために患者さんにお電話(あるいはチャットなど)をすることがあります。
インスリンで血糖コントロールされている患者さんにお電話をして副作用に関するお話を聞き取り、薬局から医療機関にその内容を報告した例を紹介します。
70代女性
<平素よりインスリンで血糖コントロールされている方
リブレを使用しており低血糖アラームが頻回になるため、持続型のインスリンの単位変更あり→その後の経過確認のお電話にて以下のことを聞き取る>
- *低血糖アラームは夜中に鳴る
- *持続型のインスリンは指示通り減らしているがあまり変わらない
- *速攻型のインスリンもしているが、夕食の内容がヘルシーなので単位を減らして打っている
- *アラームが鳴ると眠れなくて困るので、鳴らないように寝る前にカルピスを飲んで血糖値を上げてから寝るようにした
<聞き取った内容を医療機関に報告→単位変更の指示あり患者さんにお伝え。さらに翌週にお電話し以下のことを聞き取る>
- *さらに単位を減らしてからアラームの回数は減った
- *しかしまだ鳴ることもあるので血糖値をみてカルピスは飲んでいる
フォローアップにより、インスリンの単位を減量してもまだ低血糖アラームの回数は減っていないことを聞き取ることができました。
このことから受診日までに新しい指示をもらい、低血糖の回数を減らせたのではと思います。
今の対策としてのカルピスは正しいがずっと同じ対策ではよくないこともお話でき、今後は正しい血糖コントロールについてのお話もしていけたらと考えています。


